「移動の可能性を、すべての人に。」のコンセプトのもと、様々なアイデアが集まった一般財団法人トヨタ・モビリティ基金の「Mobility for ALL」。一次選考を通過した17チームのうち、2チームが取り組んだのは「遠隔地でレースを観戦するプロジェクト」です。
ひとつめは、岡山国際サーキット場と津山市の岡山トヨタPLATPORTとを繋いだ、株式会社シアンの「遠隔アクセシブルレース観戦プロジェクト/ Boooom!(ブーン)」。
もうひとつはサーキット場と福岡市こども病院、トヨタ自動車九州株式会社とを繋いだ「遠隔地レース観戦と工場見学プロジェクト」です。
10月15日(土)・16日(日)に行われた実証実験の様子をレポートします。
遠隔アクセシブルレース観戦プロジェクト/ Boooom!(ブーン)
岡山国際サーキット場から約23km離れた津山市内のイベント会場「PLATPORT」に設置された等身大VR。サーキット場に設置されたカメラがとらえたレースの様子を、湾曲した大きなスクリーンが映し出しました。
パブリックビューイングと同時に実施されていたのは、PLATPORTと約20km離れた美作市上山地区にあるドローンの遠隔操作体験です。
シアン株式会社の齊藤駿(さいとう しゅん)さんと、テクノツール株式会社の大鐘俊也(おおがね としや)さんに話を聞きました。
体験した車いすユーザーの方からは、以下のような話を聞くことができました。
- 今まで行けなかったサーキット場を、初めて体験できた。
- 筋力が弱い自分にもボタン操作がしやすかった。
遠隔地レース観戦と工場見学プロジェクト
決勝レースが行われた16日(日)の11時半頃から約2時間半、サーキット場から療養中の子ども達に向けたZoomライブ配信が行われました。
トヨタ自動車九州株式会社の岩橋朋子(いわはし ともこ)さんに話を聞きました。
おわりに
遠隔地でレースを観戦する2つのプロジェクトで、体験した人たちに笑顔が広がりました。「行けない」を「行ける」にすると、「できる」ことが広がっていきます。選択肢が増えることは、人生を豊かにすることだと感じました。
Mobility for ALL 実証動画
実証実験の様子を、動画でも紹介します。
株式会社シアン
「トヨタ自動車九州株式会社」の動画はありません。