「移動の可能性を、すべての人に。」をコンセプトに、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金が移動の可能性を広げる新たな取り組みを応援するMobility for ALL。
コンテスト形式で進行しているMobility for ALLには、一次選考を経て17チームが参加しています。10月15日(土)・16日(日)には岡山国際サーキットにて実証実験が行われました。
それぞれのプロジェクトを体験したり、担当者に質問したりしていたのは、選考委員のひとりである玉木幸則(たまき ゆきのり)さんです。玉木さんは自身も障がいがあり、社会福祉士等として誰もがともに生きていける社会をめざし活動されています。
NHK Eテレ「バリバラ~みんなのためのバリアフリーバラエティー~」でのコメンテーターの姿は、印象的な方もいるのではないでしょうか。
15日の実証実験終了後、玉木さんに話を聞くことができました。初日を終えての感想や見えてきた課題、選考の軸等を取材しています。
諦めずに研究を続けてほしい。支援も必要
玉木さんから出たキーワードは「リアリティと使いやすさ」「インクルージョン」。その言葉の背景にある思いを聞きました。
おわりに
玉木さんは目の前で行われている実証実験だけではなく、それらの技術が未来にどのような可能性を広げていくかに注目していました。印象的だったのは、玉木さんが話しているときの目線や手振りが力強かったことです。一次選考を通過した17チームに、それだけ多くの期待を寄せているのだろうと思いました。
Mobility for ALLは、あくまでも「移動の可能性を、すべての人に。」を叶える第一歩。実用化に向けての土台作りを、実証実験で行っていたのだと思います。2日間で体験した技術をいつか身近な場所で見ることができたら――。そんな未来が来ることを心待ちにしています。